今年夏、ハワイの医療大麻患者と介護者が待ちに待った 法案が施行されます。
皆さんは医療大麻という言葉を聞いて、どのような印象を受けますか?日本では例え医療目的であっても、大麻を使用することは禁じられています(でも医療目的のモルヒネは使われています)。
もしあなたやあなたの家族が、重い病気に苦しみ、医療大麻により少しでもその苦痛が軽減されたり、治療の効果があると思われたら、ぜひ使用したいと考えませんか。
アメリカは医療大麻についてちょっと複雑で、オバマ大統領政権下、連邦でも認める方向に進んでいますが、現在の連邦法では医療大麻使用を認めていません。州単位では合法化されている州が増えています。(2015年12月現在で23州が合法)
ハワイでの医療大麻の歴史は、2001年6月、当時のベン・カエタノ州知事によって医療大麻に関する新法案(上院法案862号)に署名されました。この法案により、患者が医師により「大麻の使用が、病気による健康被害を防ぐ」とみなされた場合、州レベルでの大麻の使用、所持、栽培に関して起訴を免れることになりました。
そして患者とケアギバーと呼ばれる栽培協力者は、州から発行された身分証(ブルーカード)を持つことで、医療大麻の使用および所持や栽培が認められてきました。しかし栽培方法は難しく、大麻株の栽培も7株までと決められていました。
昨年7月14日、医療大麻の新法案にデビッド・イゲ現知事が署名をし、画期的な進歩がありました。ハワイの医療大麻患者と介護者が待ちに待った「医療大麻局と市民保護法案」でした。この法案により、今年の7月15日から、ブルーカードをもつ患者は指定された薬局で医療大麻を購入できる様になります。
デビッド・イゲ知事(中央)と、医師やケアギバー達
医療大麻を利用できる患者は、癌・緑内障・HIV/AIDS・PTSD・癲癇など多岐にわたります。
(詳しい情報は…http://health.hawaii.gov/medicalmarijuanaをご覧ください。英語のみ)
この法案に伴い、1月30日31日の二日間、第一回Hawaii Cannabis Expo(ハワイ カンナビ エキスポ)がニールブレイスデルセンター行われました。
カンナビとは大麻(マリファナ)の事。
今回のエキスポは、マリファナを正しく理解する目的で、行われました。
患者ケアギバーだけでなく、多くの人が集まったカンナビ エキスポ。特にセミナーや公開討論に注目が集まった事が、印象的でした。
現在ハワイでは、患者やケアギバーを中心に、『医療マリファナをより安全に、より必要としている人の所へ届く様に』と、いくつものムーブメントが動き出しています。
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