(ホノルル発)世界的に乳がん月間(通称ピンク月間)となっている10月は、ドイツの「オクトーバーフェスト」と呼ばれる祭りが盛大に行われる月でもある。「オクトーバー・ピンクフェスト」は、ドイツの祭りに乳がんのシンボルであるピンクを合体させたユニークな試み。すでに広く親しまれている「オクトーバーフェスト」に新しい気づきを導入することにより、人々の関心を集めるのが目的だ。
記念すべき第1回目となる今年の「オクトーバー・ピンクフェスト」は、女性と子供のための医療機関であるカピオラニ病院の協力を得て、10月19日(土)と10月20日(日)の2日間にわたり開催されることとなった。
アン・オハタ医師
まず、10月19日(土)の午前9時から正午12時まで、第1部は西洋医学の部として、カピオラニ病院の腫瘍医学のマイケル・カーニー医師と放射線医学のアン・オハタ医師を招き、最新の乳がん及び乳がん治療について学ぶ。第2部は東洋医学の部として、“癒し料理人”本道佳子氏と、がんの心理療法カウンセラーである藤岡典代氏から講話を聴く。それにより参加者は、「こころとからだ(Mind& Body)」の両面から学ぶことができる。そして10月20日(日)の午後4時からは、『最後の晩餐-がんにさようなら食事会』と題した、基金集めを趣旨とする30名限定のディナーが開催される。このディナーでは、本道佳子氏の“癒しの料理”と、ハワイが誇るウクレレマスター、ジェイク・シマブクロの演奏を楽しむことができる。
オクトーバー・ピンクフェストは、参加者がただ医療関係者から話を聴くだけではなく、乳がんについてさまざまな角度から一緒に考えられるような趣向となっている。
アロハ・ブレストキャンサー・ネットワークの代表であり、自らが乳がん克服者でもあるカズサ・フラナガン氏は、この新しい試みについて次のように語る。
「このイベントの趣旨は、ずばり“チョイス:選択肢”です。現在では乳がん宣告を受けると、ほぼ自動的に 1.手術 2.抗がん剤治療 3.放射線治療(または/及びホルモン療法)の3大治療の道を進みます。私たちには本当にその道を歩むしかないのでしょうか。『乳がんは生活習慣病である』ということ、防ぐことが可能な病気であるという観点から、がん予防の生活習慣改善やがん経験者のアフターケアにもさまざまな選択肢があることを、世界中の男女に知っていただく場を提供したいと思います。年々イベントの規模を拡大し、ネーミングの一部である『フェスト(祭)』という名にふさわしい、乳がん月間を讃えるフェスティバルのような教育イベントに、このオクトーバー・ピンクフェストを成長させることが私たちの目標です」
●乳がんアウエアネス&インフォメーション(日英両語)
日時:2013年10月19日(土) 第1部 9:00AM~ 第2部 10:30AM~正午
場所:カピオラニ・ウイメンズセンター(1907 S. Beretania St.)
ドレスコード:ピンク
入場料:$10(セミナー料と本道佳子氏による軽食を含む)
チケット購入は、オンラインで。www.oktoberpinkfest.eventbrite.com
●最後の晩餐-がんにさようなら食事会(日英両語)
日時:2013年10月20日(日)4:00AM ~7:30PM
場所:ハレ・プアラニ(3643 Diamond Head Rd.)
ドレスコード:ピンク
料金:1人$100(飲み物は持参)
チケット購入は、オンラインで。www.oktoberpinkfest.eventbrite.com